自分はアイデアを考えながらスケッチするとき、いつも決まった万年筆を使います。
紙とペン。なにかを突然に思いついたとき、ノートを開いて、ペンのキャップをはずしている間に、どのようにまとめようかと考えます。ペンのキャップをクルクルと回す間に、自分の頭もいつもよりは回転が増します。紙にペンを滑らせると、よいアイデアもスルスルと頭の中から引っ張り出されてくるようです。
そんな大切なペンを、あるとき路上でメモをとっているときに落っことしました。ペンは大切なペン先から真っ逆さまに路面へ向かいました。
泣く泣く修理に出し、きちんと元通りになって戻ってきたのですが、なにかが違う。。自分の思考のスピードより、ちょつとだけペンが遅くてついてこない感じ。
でもまぁ、きちんと使えますし、しばらくしたら慣れるとも思い、そのまま数ヶ月が経ちました。
やっぱり気になるー!!!
ということで、半ば衝動的に向かったモンブラン銀座フラッグストア。なんとそこには、マイスターが! イベントのために心斎橋店からいらしているとのこと。幸運に感謝しつつ、調整をしていただくことに。
使う道具は、至ってシンプル。隙間ゲージのような金属板、ピンセット、砥石、そして、「手」。ペン先の微妙な間隔をルーペで見ながら指で慎重に調整していきます。
数分の調整作業の後、試し描きしてみると、まさに自分の求めていた描き味がそこに!
自分の手足として使うものは、ちょっとした違和感でもモチベーションに影響します。文字通り、「ひっかかる」のです。
これで今までよりいいアイデアがどんどん出るハズ! そうならなかったら、こんどは頭を調整に出します。
Kota Nezu | znug design, inc.
場所:銀座
「ペンの滑りが良いと思考がスルスルまとまる」という内容にハッとさせられました。
返信削除何年か前までは「こだわりのマイペン」があったのに、いつの間にか「書く・描く」用を足すものなら何でも良くなっていた。
同時に「書く・描く」作業によって引き出される思考の量も減ってきていたかも。これではダメですねー。
引き出しで眠っているはずのマイペンを探してみよう。
それにしても「マイスター」の「手」作業は神業ですね!
なにごとも、こだわらなくてもそれなりに進んで行ってしまうのがコワイです。。
返信削除最近スナップオン製のドライバーがうまく使えなくなりました。ボルトがうまく回せないと作業全体がだめなような気がします。
返信削除よく見ると微妙にドライバーの先が減っていて、新品に交換してもらいました。
やっぱりいいですね!閉め終わりがギュウっときますね!
道具のメンテナンスは大切ですね!
仕事のノリが違いますね。